らふぉーれ_だいありー

旅行の話とか、写真の話とか。もろもろ。

キハ183のこと 北斗のこと 

2018年3月16日 ついにその日はやってきてしまいました。
キハ183系使用北斗号の運行終了日です。
中学一年生の時に北海道に移住し、中高六年間と函館で暮らした私にとってキハ183使用北斗号(以下北斗号)は中高生活の鉄道好き活動の中心たる列車でした。

2012年3月、私は所要により札幌に向かうことになりました。そのときに初めて北斗号を目にしました。独特なライト配置の前面、角ばった車体、各所に残る国鉄型の証、そして何より目を引く鮮明な青の色、すべてが私に「かっこいい」と思わせる列車でした。

f:id:Paseli_tennokoe:20180319094027j:plain

その翌月にデジカメを手に入れた私は函館駅に足繁く通い、キハ183を少しづつ記録し始めました。
函館駅で止まってる列車を記録するだけではありましたが、好きな車両を眺めていたのはとても楽しい時間だったことを覚えています。
それから一眼を手にし、知り合いから撮影地を教えてもらい、休日などでは様々な場所で撮影をするようになりました。
f:id:Paseli_tennokoe:20180319095001j:plain

その中である時は遅れにより代走、ある時は回送を挟み込んでの運行など、さまざまな形態の列車を見ました
f:id:Paseli_tennokoe:20180319095418j:plain

しかしそんな中でも時代の流れには逆らえず、キハ183系にも老朽化の波がやってきます。そもそも海沿いを走ることの多い北斗号の車両はときたまボロボロになった車両が入っていることもあり、少し痛々しく思えたりもしました。

まず函館運輸所から2015年頃を持ってスラントノーズの車両が消えました。これによりスラントノーズの車両を使用する北斗号が一時見られなくなりましたね。

その後2017年ダイヤ改正を持って北斗号用キハ183系初期車 いわゆるN183系が北斗から撤退しました。

f:id:Paseli_tennokoe:20180319100036j:plain
ずっと見てきた車両が見てきた列車では見られなくなる、見てきた場所で見られなくなる、老朽化なのでどうしようもないとはいえ、すこし寂しい感覚を持ちました。

そしてとうとうその日がやってきました。 北斗号運転終了、札幌函館間の特急からのキハ183からの撤退。
わたしは生まれながらの道産子でもないし何年も北海道の列車を見てきたわけではありません。しかし六年間という短い期間とはいえ一つの列車の移り変わりを記録できたことは誇りに思っています。

f:id:Paseli_tennokoe:20180319100523j:plain

あるときは雪の中で、ある時は紅葉の中で、あるときは新緑の中でさまざまな北斗号を見ることができました。
その姿はどれも凛々しくカッコよかったです
しかしそんな大好きな列車ともお別れ、おそらくは車両は別系統の列車で運行されるのでしょうが、見てきた場所、見てきた列車で見られなくなるということはなにか別な何かになってしまう気がしてならないのです。(思い違いだとは思うけど)

長々と書いてきてそろそろ終わりにしようと思います。最後にあの列車に私の好きなTrysailの曲の歌詞から一言述べるとしましょう

f:id:Paseli_tennokoe:20180319101137j:plain

「最後の日までずっと好きでした さようなら」


2018年3月19日